アシックスCP113とは？作業現場で人気の理由
アシックスの安全靴シリーズ「ウィンジョブ（WINJOB）」の中でも、アシックスCP113は現場作業員から高く支持されているローカットタイプのモデルです。
軽量で履き心地が良く、それでいて安全性能も妥協しない一足として注目されています。
見た目はスポーツシューズに近く、いかにも「安全靴」という無骨さを感じさせません。
アシックスらしいデザイン性と、実用的な耐久・安全性能を両立しているのが最大の特徴です。
安全靴としての機能性：軽さと強さを両立した構造
アシックスCP113は、アッパーに人工皮革と合成繊維を使用し、軽量化と耐久性を両立しています。
特に注目したいのは、つま先部分に採用された「ガラス繊維強化樹脂製A種先芯」。
これは鉄製の芯より軽く、それでいて高い耐衝撃性を持つ素材です。
さらに、ソールには耐油性ラバーを採用。
機械油やグリースが床にあるような工場や整備現場でも滑りにくく、劣化もしにくい仕様です。
また、ソールパターンはグリップ力を重視した深い溝構造で、安定感のある歩行をサポートします。
安全性能を高める工夫として、つま先部分にはTPU補強が施され、摩耗しやすい箇所の耐久性をアップ。
つまずき防止の「トゥアップ設計」も採用されており、足先がわずかに持ち上がった形状が転倒を防ぎます。
夜間作業にも配慮し、かかと部には再帰反射材を配置。
暗い場所でも視認性を確保できる点も、実際の現場では大きな安心につながります。
クッション性と疲労軽減：アシックスならではの快適設計
アシックスの安全靴が他メーカーと大きく異なるのは、「履き心地」へのこだわりです。
アシックスCP113には、ランニングシューズでも使われる衝撃緩衝材「GEL（ゲル）」がミッドソールのかかと部分に搭載されています。
このGELが、足にかかる衝撃をやわらげ、長時間の立ち仕事や歩行でも疲れにくくします。
特にコンクリートや鉄製の床など、硬い地面での作業が多い人には恩恵が大きいポイントです。
また、中敷には立体成型の「SRB中敷」を採用。
アーチを支える構造で、かかとの内側への倒れ込み（オーバープロネーション）を防止。
足の形を正しい位置に保つことで、膝や腰への負担も軽減されるよう設計されています。
さらに、この中敷は取り外して洗うことができるため、常に清潔を保ちやすいのも魅力です。
通気性とフィット感：ムレにくく快適な履き心地
アッパー部分には「フィルムコーティングメッシュ」を採用。
メッシュ構造で通気性を確保しつつ、外部からの摩耗や引き裂きにも強いコーティングが施されています。
夏場の高温環境でも蒸れにくく、靴内を快適に保ちやすい設計です。
また、アシックスCP113は3E相当のワイド設計。
足幅が広い人や甲が高い人にもフィットしやすく、窮屈さを感じにくいのが特徴です。
サイズは21.5cmから32cmまでと非常に幅広く展開されており、男女問わず多くの作業者に対応します。
靴紐タイプのため、フィット感の微調整がしやすい点もメリット。
マジックテープ式やBOAダイヤル式に比べると脱ぎ履きの手間はありますが、そのぶんホールド感は抜群です。
動きの多い作業や重量物を扱う現場では、しっかり固定できるシューレースタイプの信頼性が光ります。
サイズ感と選び方のポイント
レビューを見ていると、「普段より0.5cm大きめを選んだ方が良い」という声も多く見られます。
つま先部分に補強があるため、ジャストサイズだと最初はややきつく感じるケースがあるようです。
履き始めて数日でフィットしてくるものの、甲高・幅広の方は余裕を持ったサイズ選択がおすすめです。
また、靴下の厚みやインソールの追加を考慮すると、若干ゆとりを持ったサイズの方が快適に履けます。
安全靴は長時間履くものなので、「脱げない程度の少し余裕」が理想です。
現場での使いやすさと耐久性の評価
実際に使用している人の口コミでは、以下のような評価が目立ちます。
- 「履き心地がスニーカーみたいで快適」
- 「足が疲れにくく、長時間の立ち仕事に向いている」
- 「油のある床でも滑らない」
- 「通気性が良く、夏でもムレにくい」
特に評価が高いのは、アシックスらしい“スポーツテクノロジーの応用”。
軽量で柔らかいのに、現場の厳しい環境にも耐える堅牢さが両立されています。
一方で、「紐を結ぶのが面倒」「防水性がやや弱い」という意見もありました。
油や埃が多い現場では優秀ですが、水のかかる屋外作業や雨天では注意が必要です。
アシックスCP113と他モデルの違い：どんな人におすすめ？
ウィンジョブシリーズには、マジックテープ式のアシックスCP112やダイヤル式のアシックスCP306など、さまざまなモデルがあります。
その中でアシックスCP113は、フィット感と通気性を重視した「バランス型」の安全靴といえます。
- アシックスCP112：マジックテープ式で着脱が速い。軽作業や短時間の出入りが多い現場向け。
- アシックスCP113：紐タイプでフィット感重視。歩行・屈伸・運搬など動きの多い現場向け。
- アシックスCP306：BOAダイヤル式で高いホールド力。高所作業や重量物の取り扱いに適する。
このように比較すると、アシックスCP113は「幅広い現場に対応する万能型」。
初めてアシックスの安全靴を選ぶ人や、軽快に動きたい作業者にぴったりの一足です。
メンテナンスと長持ちのコツ
アシックスCP113は中敷の取り外しが可能なため、日々のケアも簡単です。
使用後は靴内をしっかり乾かし、汗や湿気を残さないことが寿命を延ばすポイント。
中敷を定期的に洗うことで、臭いやムレの原因を防げます。
また、アウトソールに油や異物が付着した場合は、柔らかいブラシで汚れを落とし、陰干しを心がけましょう。
素材に合成皮革を使用しているため、強い洗剤や熱乾燥は避けるのがベターです。
長期間使うとクッション性が少しずつ落ちてくるため、純正交換用の中敷を利用するのもおすすめ。
アシックス公式では対応インソール（型番1273A007など）が販売されています。
価格とコストパフォーマンス
アシックスCP113の価格帯は、公式サイトで税込13,750円前後。
通販サイトでは11,000〜14,000円程度で販売されています。
決して安い部類ではありませんが、快適性・安全性・デザイン性のバランスを考えるとコスパは高いです。
特に、長時間の作業で疲労を軽減できる点は、日々のパフォーマンスに直結します。
アシックスCP113の安全靴レビューまとめ
アシックスCP113は、
「軽量・快適・安全・耐久」すべてを高次元でまとめた、非常に完成度の高い安全靴です。
- 軽くて丈夫な人工皮革＋耐油ソール
- 衝撃を吸収するGEL搭載ミッドソール
- アーチを支える立体成型インソール
- ワイドな3E設計で幅広足にも対応
- 反射材やトゥアップ構造で安全性向上
スニーカー感覚で履ける安全靴を探している方には、間違いなくおすすめできる一足。
長時間の作業でも快適さを維持し、現場でのパフォーマンスを支えてくれます。
安全靴に“履き心地”を求める人にとって、アシックスCP113は理想的な選択肢と言えるでしょう。
