「アシックス ワンオク」コラボと聞くと、スニーカー好きだけでなく、音楽ファンもざわついたのではないでしょうか。
日本を代表するスポーツブランド「ASICS」と、世界的ロックバンド「ONE OK ROCK」のボーカル・Takaがタッグを組んだ特別なコラボスニーカー「ASICS-ONE」。発売直後から注目が集まり、抽選販売や即完売が相次ぎました。
今回は、その魅力や特徴、そして今からでも入手できる方法について詳しく紹介します。
アシックスとワンオクがコラボした背景
このコラボは、単なる限定カラーやロゴコラボではありません。
Takaがライブで履けるスニーカーを本気で作りたいという想いから始まり、アシックスのスポーツ工学研究所とともに約5年半の歳月をかけて開発されました。
アシックスは「動きを科学する」ブランドとして知られ、ランニングやトレーニングなどあらゆるスポーツ動作をデータ化して研究しています。そこにTakaの「激しいライブパフォーマンスに耐え、かつファッション性を持つ靴が欲しい」という要望が加わり、徹底的な動作解析が行われました。
ジャンプ、ステップ、走り回るといった動きを細かく分析し、安定性と柔軟性を両立する設計が完成。それが「ASICS-ONE」として形になったのです。
機能とデザインの両立が生む“履けるアート”
「ASICS-ONE」は、アシックスの技術とTakaの美学が融合した一足。
アッパーには軽量メッシュ素材を採用し、通気性と柔らかさを確保。炎をモチーフにした補強パーツが熱いライブパフォーマンスを象徴しています。
また、甲部分を縦に割ってファスナーを配置した独自の構造も特徴。
紐を結ぶ手間を省きながら、ジップを上げ下げするだけでフィット感を調整でき、着脱もスムーズです。ステージでの瞬発的な動きや、街でのオン・オフどちらにも対応する機能性が詰まっています。
ソールは波状（ウェーブ）パターンで設計され、踏み込み時の安定性と柔軟性を両立。滑らかな体重移動をサポートし、長時間履いても疲れにくい構造です。
見た目だけでなく、履き心地まで緻密に計算された“動けるスニーカー”こそ、このモデルの真髄といえるでしょう。
控えめなロゴに込められたTakaの哲学
このスニーカーの面白い点は、「一見アシックスだとわからない」ことです。
Takaは「ブランドを主張するより、履く人自身を際立たせたい」という考えを持っており、アシックスの象徴であるストライプロゴも控えめに配置されています。
ぱっと見ではどこのブランドかわからない。でも、近づくと確かな存在感を放つ。
その“気づきの遅さ”こそが、彼が目指したデザインの美学です。
ライブでも街でも、どんな場面でも自然に馴染むよう仕上げられたASICS-ONEは、ファッションアイテムとしても完成度が非常に高い一足です。
発売されたモデルとカラー展開
2024年9月に第一弾としてASICS ONE Blackが登場。続いて12月にはASICS ONE Whiteがリリースされました。どちらも印象がまったく異なり、シーンによって履き分ける楽しみがあります。
- ASICS ONE Black：Takaが実際にライブで使用するカラー。落ち着いた光沢があり、モードな雰囲気。
- ASICS ONE White：清潔感と未来感を併せ持つ新色。よりファッション寄りに履ける一足として人気急上昇。
どちらもユニセックス仕様で、男女問わず着用可能です。サイズ展開も幅広く、街履きにもパフォーマンスにも対応する万能スニーカーとなっています。
購入方法と販売店舗
初回販売はアシックス公式オンラインストア、ASICS 原宿フラッグシップ、そしてONE OK ROCK公式サイト経由の特設ページで行われました。
発売当初は抽選販売形式で、定価は税込29,700円。発売直後に完売し、再販も即時終了という人気ぶりです。
現在では正規販売は終了しており、入手するには以下の方法が中心となります。
- スニーカー専門リセールサイト（例：StockX、スニダン、KREAM など）
- セカンドストリートなど中古取扱店舗
- 海外ECサイト（Farfetchなど）
価格は流通状況により変動しており、ASICS ONE Blackは定価の1.5倍前後、ASICS ONE Whiteは比較的落ち着いた相場になっています。
ただし、人気サイズ（26cm〜28cm）は高騰傾向にあり、早めのチェックがおすすめです。
ASICS-ONEが支持される理由
このスニーカーがファンだけでなくスニーカーシーン全体で注目を集めている理由は、次の3つに集約されます。
- 本気の機能性
ライブパフォーマンスを支えるために設計されたソール構造とフィット感。スポーツブランドらしい技術が活きています。 - デザインの完成度
派手すぎず、無駄を削ぎ落とした造形美。ジップ構造や炎モチーフなど、アーティスティックな要素が満載。 - ストーリー性
Takaの思想、アシックスの技術、5年半に及ぶ共同開発という背景があることで、単なる「限定モデル」以上の価値が生まれています。
ファッション・機能・ストーリーの三拍子が揃ったスニーカーは意外と少なく、「履くことで語れる靴」として人気が高まっています。
注意点と選び方のポイント
限定モデルゆえの注意点もいくつかあります。
まず、正規販売分が極めて少なく、偽物やコピー品が一部出回っている点。信頼できる販売元を選ぶことが重要です。
また、ライブ仕様のためソールのクッション性が高く、普段履きでは少し厚底に感じる人もいます。
普段からASICSのスニーカーを履き慣れている人なら違和感なく使えますが、初めての方はサイズ感を確認してから購入するのが安心です。
もし中古で購入する場合は、アウトソールの摩耗やジップの動作も要チェックです。
アシックス×ワンオクが生んだ新しいスニーカー文化
ASICS-ONEは、単なる商品にとどまりません。
スポーツブランドとアーティストが本気で取り組むことで、これまでにないスニーカー文化が生まれました。
アシックスにとっても、音楽・ファッション分野への挑戦は新しい一歩。
そしてTakaにとっても、ステージの延長線上で「自分の表現を靴で体現する」挑戦でした。
こうした異業種のクロスオーバーが、国内外で高く評価されており、ASICS-ONEは“カルチャーを繋ぐスニーカー”として語り継がれる存在になりつつあります。
今後の展開と再販の可能性
現時点で公式から再販や新色発表はありませんが、ASICS ONE Whiteの追加販売が行われたことから、今後もTaka監修による別バリエーションやコレクション展開が期待されています。
アシックスのスポーツスタイルカテゴリーはグローバル展開を強化しており、海外リリースの可能性も視野に入ります。
再販情報は、アシックス公式サイトやONE OK ROCK公式ニュースページで告知されるため、定期的なチェックがおすすめです。
まとめ｜アシックス ワンオクコラボスニーカーの魅力とは？入手方法と人気モデルまとめ
アシックス ワンオクコラボスニーカー「ASICS-ONE」は、
スポーツブランドの機能性とアーティストの美学が融合した特別な一足です。
ライブで実際に履けるほどの安定感、日常に溶け込むデザイン、5年半かけた開発ストーリー。
そのどれもがこのスニーカーを唯一無二の存在にしています。
入手難度は高いですが、それだけに所有する喜びは格別。
「履く」こと自体がカルチャーの一部になるような体験を、ぜひ味わってみてください。
