ランニングを日課にしている人なら、シューズ選びがどれほど重要かは言うまでもありません。
そんな中で「軽さ」と「クッション性」を両立したコスパ抜群のモデルとして注目されているのが、アシックス ハイパースピード5。
今回は、その最新モデルの特徴や履き心地、前作からの進化、どんなランナーにおすすめなのかを徹底的に解説します。
アシックス ハイパースピード5とは?最新モデルの概要
アシックスの「ハイパースピード」シリーズは、日常トレーニングからスピード練習まで幅広く対応できる軽量モデルとして人気を集めてきました。
その第5世代となる**ハイパースピード5**は、2025年に登場した最新版。定価は税込11,000円前後と比較的手に取りやすい価格帯で、学生ランナーから市民ランナーまで幅広い層に支持されています。
特徴を一言でまとめるなら、
**「軽量性・クッション性・安定性のバランスが取れた万能ランシュー」**です。
アシックスが誇るクッション素材と通気性の高いアッパー構造により、ジョグからポイント練習まで幅広く使える1足となっています。
ミッドソール構造とクッション性の進化
ハイパースピード5のミッドソールは、前足部約24mm、かかと部約32mmと適度な厚みを持ち、ドロップは約8mm。
着地時の衝撃吸収と蹴り出しのスムーズさの両方を狙った設計になっています。
中敷きには「OrthoLite(オーソライト)」を採用。
この素材は柔らかく反発性があり、長時間のランでも快適な履き心地を維持します。
クッション性が高すぎると地面を捉える感覚が薄れますが、ハイパースピード5はそのバランスが絶妙。
“沈み込みすぎず、固すぎない”ちょうどいい感触が得られるのが魅力です。
軽量性とフィット感:走り出しの「軽さ」が違う
ハイパースピード5の重量は26.5cmで約204g。
これはアシックスの中でもかなり軽量な部類で、ジョグシューズとしてはトップクラスの軽さです。
足を入れた瞬間に「軽っ!」と感じるというレビューが多く、特にスタート直後の加速感が心地よいという声が目立ちます。
アッパーには通気性に優れたエンジニアードメッシュを採用。
足全体を包み込むようなフィット感がありながらも、締め付けすぎず、夏場でも蒸れにくい構造になっています。
ラン後のシューズ内のムレが気になる人にもおすすめです。
アウトソールのグリップ性と耐久性
アウターソールにはゴム素材を使用し、耐久性とグリップ力を両立。
一般的なトレーニング用シューズに比べるとソールパターンはシンプルですが、路面をしっかり掴む安心感があります。
濡れた路面やアスファルトでも滑りにくく、日々の通勤ランや学校帰りの部活トレーニングにもぴったりです。
また、ゴムの配置バランスが良いため、耐摩耗性にも優れています。
毎日のジョグで距離を稼ぐ人にも安心して使える一足といえるでしょう。
前作ハイパースピード4との違い
ハイパースピード5は見た目こそ大きく変わっていませんが、細部がブラッシュアップされています。
- アッパーの改良
メッシュの編み目構造が変更され、より通気性と強度のバランスが取れました。 - ミッドソールの厚み調整
わずかに厚みが増し、クッション性がアップ。長時間のジョグでも足裏の疲労を感じにくくなっています。 - 重量の変化
約190g(前作)→約204g(今作)とわずかに増えましたが、その分クッション性と安定性が向上。
“走りやすさ”の面ではむしろ進化したといえます。
総じて「派手なアップデートではないが、完成度がさらに高まった安定型モデル」です。
実際の履き心地レビューまとめ
多くのランナーが共通して挙げるポイントは次の3つです。
- 足運びが軽く、テンポよく走れる
- 長時間走っても脚が疲れにくい
- 履き始めから違和感が少ない
スピード練習にも十分対応できますが、むしろ「ジョグ用のメインシューズ」「脚づくり用」としての評価が高め。
特に初心者や学生ランナーからは、「軽いのにクッションがしっかりしている」「コスパが良い」と高評価です。
反対に、「もっと強い反発が欲しい」「カーボンシューズに慣れている」という上級者には、やや物足りなく感じるかもしれません。
ただし、サブシューズとして持っておくには十分価値があります。
どんなランナーにおすすめ?
ハイパースピード5が特におすすめなのは以下のような人たちです。
- ランニング初心者:軽くて履きやすく、足への負担も少ない。
- 部活生・学生ランナー:通学や部活練習にも使える耐久性とコスパ。
- ジョグ・LSD中心のランナー:安定したクッション性で脚づくりに最適。
- 厚底カーボンに疲れた中級者:より自然な走行感でフォームを整えたい人。
逆に、レースでタイムを狙う上級者や強い反発を求める人には、厚底系の「メタスピードシリーズ」などの方が合います。
デザインとカラー展開
ハイパースピード5は、シンプルでスポーティなデザインが特徴。
ベースカラーはホワイト、ブラック、ブルー系など、アシックスらしいクリーンな印象の配色が中心です。
派手すぎず、普段履きにも使いやすいデザインのため、トレーニングだけでなく通勤・通学シューズとして使う人もいます。
また、ワイドモデル(幅広タイプ)もラインナップされており、足型に合わせて選べるのも嬉しいポイントです。
ハイパースピード5の注意点・デメリット
万能型のシューズですが、いくつか注意したい点もあります。
- 反発力は控えめ:爆発的な推進力を求める人には不向き。
- やや薄めのソール構造:超長距離(フルマラソン以上)では脚の疲労が溜まりやすい。
- 軽さ重視ゆえの耐久限界:アッパーやクッション素材は、ハードな使い方を続けるとヘタりやすい。
とはいえ、これらは「軽量・トレーニング特化型」の性格ゆえ。
日々のジョグ用と割り切れば、十分以上の性能を発揮します。
コスパ最強クラスのトレーニングシューズ
1万円前後という価格で、これほどバランスの取れたシューズは多くありません。
カーボンプレート搭載モデルのような高価格帯に手を出しづらい人でも、ハイパースピード5なら無理なく購入できます。
また、軽くて扱いやすいので「走るモチベーションが上がる」という意見も多いです。
初心者が最初の一足として選んでも失敗が少なく、経験者の“脚づくり用セカンドシューズ”にも最適です。
まとめ:アシックス ハイパースピード5は日常ランに最適な一足
**アシックス ハイパースピード5**は、
「軽さ・クッション性・安定性」の3拍子を揃えた、まさに“日常ランの定番”といえるシューズです。
・ジョグやLSDを快適に走りたい
・足への負担を減らして距離を踏みたい
・コスパの良いトレーニングシューズが欲しい
そんなランナーにぴったりのモデルです。
派手さや爆発的な反発力はないものの、日々の練習を支える確かな安心感がここにあります。
初めてのランシューにも、ベテランの普段使いにも、自信を持っておすすめできる一足です。


