ランニングや通学、運動会用のシューズを探している人の中で、「アシックス トップスピード」という名前を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
名前からするとスピードを重視した本格的なレーシングモデルを想像しがちですが、実際のところこの「アシックス トップスピード」はジュニア・キッズ向けに設計された軽量スニーカーです。とはいえ、その軽さや走りやすさは、子どもの足育（そくいく）を考える親たちから高く評価されています。この記事では、アシックス トップスピードの特徴や口コミ、選び方のポイント、そしてランナー視点で見る他の軽量モデルとの違いについてわかりやすく紹介します。
アシックス トップスピードとはどんなシューズ？
アシックス トップスピードは、アシックスが展開するキッズ・ジュニア向けシリーズ「SUKU2（スクスク）」の中でも走ることをテーマにしたモデルです。
正式名称は「TOPSPEED MINI」や「TOPSPEED MINI ZERO」などがあり、年齢や足のサイズに応じて複数のバリエーションが用意されています。
アシックスのランニングシューズにも採用される軽量ミッドソール素材「ソライト（Solyte）」を使っており、キッズモデルでありながらも大人顔負けの軽快な履き心地を実現しています。17cmサイズで片足約110g前後と非常に軽く、子どもが足を自然に前に出しやすい構造になっています。
軽量性と安定性を両立するソール設計
アシックス トップスピードの最大の魅力は、軽さだけでなく「安定感」も兼ね備えていることです。
アシックス独自のソール形状が、子どもが地面をしっかりと蹴り出せるようサポートしてくれます。
ミッドソールには、アシックスの高機能素材「ソライト」を使用。従来のEVA素材よりも軽く、弾力性にも優れています。アウトソール（靴底）は耐摩耗性の高いゴムでできており、学校の校庭やアスファルト、体育館などさまざまな場所でも滑りにくい仕様です。
また、かかと部分にはしっかりとしたヒールカウンターがあり、成長期の足を安定させる構造。これにより、足のねじれや過度な動きを抑え、ケガのリスクを軽減します。
履き心地とフィット感の評判
実際に購入した保護者の口コミでは、以下のような声が多く見られます。
- 「とにかく軽くて走りやすい！運動会でも活躍しました」
- 「マジックテープでしっかり固定できるので、脱げにくく安心」
- 「幅がやや細めなので、甲高の子はワンサイズ上げた方が良いかも」
- 「デザインがかっこよく、子どもが自分から履きたがる」
特に評価が高いのは軽さと動きやすさ。通学や遊び用としてももちろん、運動会や体育の授業など“しっかり走る場面”でも快適に使えるという声が多数あります。
一方で、「カラーが少ない」「ベルトの長さが少し短い」といった意見もあり、細部の好みは分かれるようです。それでも総じて「軽くて走りやすい」という評価が圧倒的に多く、アシックスらしい実用性の高さが光ります。
サイズ選びのポイント
アシックス トップスピードは全体的にややスリムな作りです。足幅が広い子どもや甲高タイプの子には、通常よりも0.5〜1.0cm大きめのサイズを選ぶのがおすすめです。
また、アシックス公式が推奨している「捨て寸」（つま先の余裕）は、成長を考えて約5〜10mm。あまり大きすぎると靴の中で足が動いてしまい、逆に走りにくくなります。成長期の子どもには、定期的に足のサイズを測って買い替えることも大切です。
トップスピードが向いている子ども
以下のような子には、アシックス トップスピードシリーズが特におすすめです。
- 学校や外遊びで走ることが多い子
- 運動会やマラソン大会で速く走りたい子
- 軽い靴を好むタイプの子
- ベルトタイプのシューズでしっかり足を固定したい子
軽さと安定性を兼ね備えているので、足への負担を抑えつつ走る楽しさを引き出してくれる一足です。
トップスピードと他のアシックスシューズの違い
アシックスには、目的に応じた多様なラインがあります。アシックス トップスピードはあくまでキッズ・ジュニア層向けの軽量モデルであり、同社が展開する「レーシングモデル」とはカテゴリが異なります。
成人ランナー向けの代表的なレーシングモデルには、以下のようなシリーズがあります。
- METASPEED SKY：トップアスリートが使用する厚底カーボンシューズ
- MAGIC SPEED：レースからトレーニングまで幅広く使える軽量モデル
- SORTIEMAGIC RP 6：スピードを求める競技者向けの薄底モデル
一方で、アシックス トップスピードは子どもの足の成長をサポートしながら、運動性能を高める設計です。つまり、「走りを楽しむ」「足を育てる」ことを目的としたモデルであり、競技記録の向上を狙う大人用のレーシングシューズとは立ち位置が異なります。
トップスピードの人気カラーとデザイン
アシックスらしいスポーティーなデザインが特徴で、カラー展開も子どもが選びやすい明るい配色が中心です。ネイビーやブルー、レッド、グリーンなど、男女問わず履けるカラーが多く、制服や体操服にも合わせやすいのが魅力です。
デザイン面では、アシックスストライプ（サイドの3本ライン）が際立ち、見た目にも“速く走れそう”な印象を与えます。素材はメッシュ＋人工皮革の組み合わせで通気性が良く、汗をかきやすい季節にも快適です。
購入時にチェックしたいポイント
- サイズ表記と足長の確認
足長（かかと〜つま先まで）を実際に測定して、＋5〜10mmのサイズを選ぶ。 - ソールのすり減りに注意
軽量モデルのため、使い方によっては摩耗が早いことも。定期的にソールの状態を確認しよう。 - 着脱のしやすさ
マジックテープ式は扱いやすいが、留め方を子どもに教えて正しい位置で締めることが大切。 - カラー・デザインの好み
お気に入りの色を選ぶことで、子どもが自分から靴を履きたくなる。
トップスピードの価格帯とコスパ
価格はおおむね5,000〜6,000円台。キッズシューズとしては中価格帯ですが、アシックスの品質や耐久性を考えるとコスパは高いと言えます。
特に軽さとフィット感、耐摩耗性を兼ね備えたモデルはこの価格帯では少なく、「運動会用」「日常用」どちらにも使える万能シューズです。
こんな人には別モデルもおすすめ
「子どもではなく自分用に軽量レーシングモデルを探している」という人は、以下のモデルも検討してみましょう。
- METASPEED SKY / EDGE：本格レース志向のランナーに最適。推進力と反発性を両立。
- MAGIC SPEED 5：日常のスピード練習にも使える軽量カーボンシューズ。
- SORTIEMAGIC RP 6：薄底でダイレクトな接地感を求める競技者向け。
トップスピードという名前は共通して“速さ”をイメージさせますが、実際にはターゲット層が異なります。キッズモデルは「足育と走る楽しさ」、大人モデルは「記録とスピードの追求」と目的が明確に分かれています。
アシックス トップスピードの評判と選び方まとめ
アシックス トップスピードは、軽量性・安定性・デザイン性を兼ね備えたキッズ向けスニーカーです。
「軽くて走りやすい」「通学にも使いやすい」という口コミが多く、成長期の子どもの足を支える実用的な一足として高い人気を集めています。
選ぶ際はサイズ感に注意し、足幅や甲の高さに合わせて0.5〜1cm程度の余裕を持つと安心です。カラーやデザインの好みも考慮しながら、子どもが“自分の力で走ることを楽しめる靴”を選びましょう。
大人ランナーにとっては、名前こそ似ていますが、アシックス トップスピードは子ども用モデル。もし本格的なレーシングシューズを探しているなら、METASPEED SKYやMAGIC SPEEDなどのシリーズを検討するのがおすすめです。
走る楽しさを引き出すための一足として、「アシックス トップスピード」は今も多くの家庭で選ばれ続けています。
