アシックスが展開する軟式バットシリーズの中でも、“二刀流”と呼ばれる独特の設計で注目を集めているのが「デュアルフラッシュ」シリーズ。その最新モデルとなる「アシックス デュアル フラッシュ2」は、前作から素材や構造が進化し、より扱いやすく、幅広い打者層にフィットするようブラッシュアップされています。この記事では、その特徴や打感、口コミ、そして前作との違いまで詳しく解説していきます。
アシックス デュアル フラッシュ2とは？二面構造の“二刀流バット”
「デュアルフラッシュ2」は、名前の通り“デュアル＝二つの面”を持つバットです。
このバットの最大の特徴は、ウレタンの厚みを面によって変えた「デュアル構造」。つまり、同じバットでも打つ面を変えることで、打感や反発がまったく異なる感覚を得られます。
・厚みのある面：ウレタン層が厚く、ボールを強く弾き飛ばす反発力を発揮。
・薄い面：打感がやや硬く、ボールをしっかりと捉えてコントロールしやすい。
この仕組みにより、試合の状況や打者の意図に合わせて「飛距離重視」と「コントロール重視」を自在に使い分けることができます。まさに“一本で二役”を果たすバット、それがデュアルフラッシュのコンセプトです。
新素材「マッスルフォーム」による打感の進化
前作のデュアルフラッシュでは、「弾きが強いが少し硬い打感」という声もありました。
それに対して「アシックス デュアル フラッシュ2」では、新素材「マッスルフォーム」を採用。これは低硬度ウレタン素材で、打感を柔らかくしつつ反発力を維持できるというものです。
実際に手に取ったプレイヤーのレビューでは、「しなりがあってボールに吸い付くような感覚」「当たった瞬間の衝撃がマイルドになった」という意見が目立ちます。
一方で、柔らかい打感でも“飛ばない”わけではなく、むしろウレタンのしなりを使ってボールを押し出す力が生まれ、結果として飛距離も伸びたという声も。
つまり、「強く弾く」だけでなく、「しっかり押し出す」感覚を得られる点が、2代目への大きな進化ポイントです。
前作との違いを徹底比較
前作と「アシックス デュアル フラッシュ2」を比較すると、最も大きな違いは“柔らかさ”と“扱いやすさ”。
前モデルはパワーヒッター寄りの設計で、ある程度のスイングスピードが求められました。対して2では、素材の改良によってより多くの打者が使いやすくなっています。
・打感：前作は硬め → 2では柔らかく、手への響きが少ない
・反発：前作は弾き重視 → 2ではしなりを活かした“押し出し反発”
・対象層：前作は上級者寄り → 2では中級者〜上級者まで幅広く対応
このバランスの良さが「誰が使っても飛ばしやすい」「コンパクトなスイングでもしっかり飛ぶ」といった高評価につながっています。
実際の打球感・振り抜きやすさ・コントロール性
口コミでは、以下のような評価が多く見られます。
・「ボールがバットに吸い付くように飛んでいく」
・「初速が速く、打球が鋭い」
・「インパクト後の伸びが明らかに違う」
・「ミドルヒッターでも外野の頭を超える打球が出る」
特に打球の伸びと直進性の高さが評価されており、ライナー性の当たりでも外野を抜けるケースが増えたという声も。
また、ウレタン系特有の“柔らかすぎる打感”ではなく、しっかり芯を感じられるため、ミート感覚を重視するプレイヤーにも好評です。
振り抜きの点でも「少し重さはあるが、振り抜けばしっかり反発してくれる」との意見が多く、慣れてくるとむしろスイングスピードを活かせるタイプだといえます。
スペックとラインナップのバリエーション
アシックス デュアル フラッシュ2には複数のバランスタイプとサイズがあります。
・ミドルバランス（84cm／700g前後）
・トップバランス（84cm／720g前後）
・ジュニアサイズ（78cmなど）
いずれのモデルも、素材構造はカーボン＋ポリウレタンのコンポジット構造。グリップ部もポリウレタン製で、手に吸い付くような握り心地です。
トップバランスはパワーヒッター向けでヘッドに重みを感じるタイプ。
ミドルバランスは扱いやすさと飛距離のバランスを重視する打者向け。
この2種類から、自分のスイングスタイルに合ったタイプを選ぶとよいでしょう。
どんなプレイヤーにおすすめか
アシックス デュアル フラッシュ2は、以下のようなプレイヤーに特に向いています。
・パワーよりもミート力やコントロールで勝負したい人
・状況に応じて打撃スタイルを変えたい選手
・「軽すぎず、しっかり振り切れる」バットを探している人
・ミドル〜トップバランスの中間的な感覚を求める人
一方で、「とにかく軽いバットでスイングスピードを上げたい」というタイプには、やや重さを感じるかもしれません。その場合は、軽量モデルやジュニア向けのサイズを検討するのが良いでしょう。
注意したいポイントと使いこなしのコツ
このバットの構造上、「どちらの面で打つか」が非常に重要です。
厚い面＝反発重視、薄い面＝打感重視。
つまり、どちらの面を使うかを意識して打席に立たないと、デュアル構造の恩恵を最大限に発揮できません。
また、少し重めの設定なので、スイングスピードを上げるためには日常的な素振りや体幹トレーニングも有効です。慣れてくれば、“しなり”を使った押し出し打撃で、より大きな飛距離を狙えるようになります。
ユーザーの口コミまとめ
実際の使用者から寄せられている意見を整理すると、次のような傾向があります。
・「前作より柔らかく、打球が伸びる」
・「振りやすくて、ミートした時の快感がある」
・「ボールのつかまりが良く、コントロールもしやすい」
・「やや重めだが、慣れれば最もバランスが取れている」
・「ミドルヒッターでも長打を狙える万能型」
レビュー評価も高く、総じて「扱いやすくなった」「飛距離性能が上がった」といった声が目立ちます。
アシックス デュアル フラッシュ2の総評
アシックス デュアル フラッシュ2は、二面構造というユニークな設計をさらに進化させ、より多くの打者にフィットする万能型バットとして完成度を高めています。
柔らかくもしっかり反発する打感、ボールに吸い付くようなフィーリング、そしてどんな打撃スタイルにも対応できる使い勝手の良さ。これらが高次元でまとまった一本です。
“パワー型にもミート型にも寄せられるバット”という位置づけで、特に中級者以上のプレイヤーにとっては頼もしい存在になるでしょう。
飛距離と操作性のバランスを求めるなら、ぜひ一度試してみる価値があります。
まとめ：アシックス デュアル フラッシュ2は万能型バットの新基準
アシックス デュアル フラッシュ2は、前作の課題を解消し、柔らかい打感と反発の両立を実現した最新モデルです。
打球感、飛距離、操作性のバランスが取れており、パワーヒッターからミートヒッターまで幅広く対応。
試合での安定感と長打力を両立させたい選手にとって、非常に信頼できる一本といえるでしょう。
バット選びに迷っている方は、この「アシックス デュアル フラッシュ2」を候補に入れてみてください。
その二面性と高い完成度が、あなたの打撃スタイルをもう一段階引き上げてくれるはずです。
