ランニングを続けていると、自然と気になってくるのが「足への負担」や「シューズの快適さ」。特に長距離ランナーにとって、クッション性と安定感のバランスは欠かせない要素ですよね。そんなランナーたちから長年愛されている定番モデルが、アシックスの「ゲルニンバス」シリーズです。そして2024年に登場した最新モデル「アシックス ゲルニンバス27」は、その履き心地をさらに進化させた一足として注目を集めています。
ここでは、実際の履き心地や改良点、どんな人におすすめなのかを、レビューを交えながら詳しく紹介します。
「アシックス ゲルニンバス27」はどんなシューズ？
アシックス ゲルニンバス27は、厚みのあるミッドソールが特徴的なマックスクッションタイプのランニングシューズです。ミッドソールには「FF BLAST PLUS ECO」という軽量かつ柔らかいフォームを採用し、かかと部分には新世代の「PureGEL（ピュアゲル）」を搭載。
これにより、従来のゲルシリーズらしい衝撃吸収力を保ちながらも、より軽く、より自然な着地感を実現しています。
アッパー（足を包む部分）も新素材の「エンジニアードジャカードメッシュ」に刷新され、通気性・ホールド感・快適さのすべてが向上。前作「ゲルニンバス26」よりも軽く、安定感のある履き心地が特徴です。
ふわっと沈んで、すっと前へ。驚くほど柔らかいクッション感
最初に足を入れると感じるのは、まるでマシュマロの上に立っているような柔らかさ。ソール全体が沈み込むような感触がありながらも、決して「ぐにゃぐにゃ」した不安定さはありません。
実際に走り出すと、そのクッションが衝撃を吸収しつつ、次の一歩をスムーズに押し出してくれます。特にかかと着地のランナーや、足の疲れを軽減したい人にとって、このふんわりした感覚は大きな魅力です。
前足部の厚みも十分で、つま先までクッションが効いているため、長時間走っても足裏に痛みが出にくいという声も多く見られます。
長距離ランナーが信頼を寄せる安定性とバランス
厚底シューズというと、フワフワすぎてバランスが悪い印象を持つ方もいるかもしれません。しかしアシックス ゲルニンバス27は、底面が広く設計されており、しっかりとした安定性を確保しています。
ヒール部分のカウンター（補強パーツ）や、履き口まわりの厚めのクッションがかかとをしっかりホールド。着地時に足が内側や外側に倒れすぎることを防ぎ、長距離でもフォームが崩れにくくなっています。
結果として、ゆったりとしたペースでのLSD（ロングスローディスタンス）や、疲労抜きのリカバリーランなどにぴったり。長距離を安定して走りたいランナーに向いた構造です。
通気性とフィット感が大きく進化
アッパー素材が前作のニットタイプからメッシュ構造に変更されたことで、足当たりが軽くなり、蒸れにくくなりました。特に夏場のランやジムトレーニングなど、汗をかくシーンで違いを感じやすい部分です。
また、シュータン（ベロの部分）が柔らかいニット仕様で足の甲を包み込むため、長時間走っても擦れにくく、フィット感も自然。
ただし、足幅が広い方は「少しタイトに感じる」というレビューもあるため、ワイドモデルを選ぶと安心です。
「27」で進化したポイント
アシックス ゲルニンバス27では、前作26と比べてソールの厚みが約2mm増しになり、よりソフトなクッション性を実現しています。さらに、ソール素材の改良により軽さも向上。
また、環境に配慮したバイオベース素材（植物由来成分）をフォームに約24％使用しており、サステナブルな製品づくりにも踏み出しています。
つまり、快適性・軽量性・環境配慮という3つのバランスを取ったのが「アシックス ゲルニンバス27」なのです。
実際のレビューに見る評価
ランナーのレビューを見てみると、「膝や腰への負担が減った」「ゆっくり走る日が快適になった」「疲れにくく通勤にも使える」といった声が多く挙がっています。
一方で、「反発が控えめ」「テンポ走には不向き」といった意見も。つまり、スピード重視のランナーよりも、快適さ・安定性を重視する人にこそ合うシューズといえます。
長距離やリカバリーに最適という位置づけは変わらず、走行中の安心感や疲労軽減を重視する層から高い信頼を得ています。
向いているランナーと使いどころ
アシックス ゲルニンバス27が向いているのは、次のような人です。
- マラソン完走やサブ4を目指す長距離ランナー
- ジョギング・LSDなど、ゆったり走るスタイルが中心の人
- 足や膝への衝撃を減らしたい人
- 普段履きやウォーキングでも快適なシューズを探している人
- 初心者ランナーや復帰ランナーで、まずは“走る習慣”をつくりたい人
逆に、「スピード練習中心」「レースで記録を狙いたい」というランナーは、カーボンプレート入りのメタスピードシリーズなどが適しています。
他モデルとの比較：ノヴァブラストやメタスピードとの違い
アシックスには他にも人気モデルが多数ありますが、アシックス ゲルニンバス27は明確に“快適性重視”。
同じクッション系でも「ノヴァブラスト」が弾むような反発を重視しているのに対し、ゲルニンバスは“柔らかく、安定した”足運びを目指しています。
また、メタスピードシリーズのようなスピードモデルは反発力が高い分、足への負担も増えがち。アシックス ゲルニンバス27はその逆で、走る楽しさを“ラクに続けたい人”に向いているシューズです。
普段履きでも人気。見た目と機能の両立
シンプルで落ち着いたデザインも人気の理由。カラー展開が豊富で、街履きとしても自然に馴染みます。実際、通勤・立ち仕事・旅行用に購入する人も多く、長時間歩いても疲れにくい点が高く評価されています。
走るときだけでなく、日常のあらゆるシーンで快適に使える万能モデルといえるでしょう。
まとめ：アシックス ゲルニンバス27は「走ることをラクにする一足」
アシックス ゲルニンバス27は、クッション性・安定性・快適性の三拍子がそろった万能ランニングシューズです。長距離ランナーや初心者、そして普段使いでも快適に過ごしたい人まで、幅広くおすすめできます。
走るたびに足への優しさを実感できる。そんな“雲の上を走るような”感覚を求める人に、アシックス ゲルニンバス27はきっと応えてくれるはずです。
ランニングをもっと心地よく続けたい方は、ぜひ一度このモデルを試してみてください。
