年齢を重ねると、足腰の筋力やバランス感覚が少しずつ変化していきます。そんな中、「歩くことが少し不安になってきた」「履きやすい靴が見つからない」と感じる方も多いのではないでしょうか。この記事では、数あるブランドの中でも信頼度が高い「アシックスの介護シューズ」に注目し、その特徴や選び方、人気モデルまでを詳しく紹介します。
アシックスが介護シューズに込めた思い
アシックスと聞くと、ランニングシューズやスポーツ用品のイメージが強いですが、実は高齢者や介護現場での使用を想定した「ライフウォーカー(LIFEWALKER)」「ケアウォーカー(CAREWALKER)」「ナースウォーカー(NURSEWALKER)」といったシリーズも展開しています。
これらのシリーズには共通して、「歩く力を支える」というアシックスらしい哲学があります。加齢による足の変化や歩行の不安定さに寄り添い、毎日の生活を快適で安全に過ごすための工夫が随所に詰め込まれています。
履きやすさを徹底追求した設計
介護シューズ選びで重要なのは、何よりも「履きやすさ」。アシックスの介護シューズは、履く人にも、介助する人にも優しいデザインが特徴です。
まず注目したいのが、面ファスナー(マジックテープ)タイプの採用です。手の力が弱くても簡単に着脱でき、リハビリ中や介助時でもスムーズ。履き口が大きく開く構造で、足を入れる際のストレスを最小限にしています。
さらに、履き口のサイド部分に伸縮性のある素材を使用しているモデルもあり、むくみや足の形の変化にも柔軟に対応。片手でも扱いやすい設計は、まさに高齢者の自立歩行を支える工夫といえるでしょう。
歩きやすさと安定感を両立
アシックスが長年培ってきたスポーツシューズの技術は、介護シューズにも応用されています。
特に注目されているのが、**衝撃吸収材「GEL(ゲル)」**の搭載です。かかと部分に内蔵されたゲル素材が着地の衝撃を吸収し、膝や腰への負担を軽減。長時間歩いても疲れにくく、シニア世代の足に優しい設計となっています。
また、アウトソール(靴底)にも工夫があります。つま先が少し上がった設計で、つまずきにくく転倒を予防。かかとからつま先への体重移動を自然にサポートする形状により、歩行リズムが乱れにくいのも特徴です。
滑りにくい素材を採用したモデルも多く、雨の日や室内のフローリングでも安心。こうした細かな配慮が、介護現場や日常生活で高く評価されています。
軽くて疲れにくい、日常使いにも最適
アシックスの介護シューズは、見た目以上に軽いのも魅力です。素材の見直しやソール設計の工夫により、1足あたり200〜250g前後の軽量モデルもあります。
軽さは足取りの軽快さにつながるだけでなく、転倒リスクの軽減にも寄与します。重たい靴を引きずるように歩くと、自然と姿勢が前のめりになり、つまずきの原因になります。アシックスのシューズは、自然な重心でバランスを保てるように設計されているため、シニア層にとって非常に安心感があります。
さらに、通気性の高いメッシュ素材を使ったタイプや、消臭・抗菌インソールを採用したモデルもあり、室内履きにも最適。介護施設や自宅でのリハビリ、ちょっとした外出まで、幅広いシーンで活躍します。
人気モデルの特徴をチェック
アシックスの介護シューズは多様なラインナップがありますが、その中でも人気の高いモデルをいくつか紹介します。
● ライフウォーカー(LIFEWALKER)
高齢者のために開発されたウォーキングシューズ。ゆったり設計で足に優しく、屋内外兼用で使える汎用性が特徴です。クッション性が高く、足裏全体でしっかり地面をとらえられる安定感があります。
● ケアウォーカー(CAREWALKER)
介護現場やリハビリ用途に最適なシリーズ。脱ぎ履きしやすい大きな開口部と、滑りにくいアウトソールが特徴です。特に「ケアウォーカー700」などは、介護靴として多くの施設で採用されています。
● ナースウォーカー(NURSEWALKER)
医療・介護従事者向けの立ち仕事用シューズ。軽量でクッション性が高く、長時間の勤務でも疲れにくい設計です。白を基調とした清潔感のあるデザインで、病院や介護施設でも人気があります。
どのモデルも、「脱ぎ履きの容易さ」「滑りにくさ」「歩行安定性」をしっかりと備えており、ユーザーの口コミでも高い満足度を得ています。
選び方のポイント:自分に合う一足を見つけるには
介護シューズ選びでは、「誰が、どんな目的で履くか」を明確にすることが大切です。
- 高齢者本人が履く場合
→ 脱ぎ履きのしやすさ、安定性、軽さ、幅広設計を重視。つまずきにくい形状のソールが安心です。 - 介護者や医療従事者が履く場合
→ 長時間の立ち仕事や歩行を考慮し、クッション性や通気性、滑りにくさを重視。清潔さを保ちやすい素材もポイントです。
また、足の状態にも注目しましょう。
むくみがある方や外反母趾の方は、ワイズ(足囲)が3E〜4Eのモデルを選ぶと快適です。サイズは普段より少し余裕をもたせて、履き口やベルトの調整でフィット感を整えると安心です。
さらに、試し履きをする際は「午後の足」で行うのがおすすめ。夕方以降は足が少しむくむため、日常に近い状態でサイズ感を確認できます。
長く快適に使うためのポイント
せっかく選んだ介護シューズも、履き方や手入れ次第で快適さが変わります。
以下の点を意識すると、靴が長持ちし、足の健康も守れます。
- 定期的に靴底の減りをチェックし、滑りやすくなったら早めに買い替える
- 洗えるインソールは定期的に洗って乾燥させ、清潔に保つ
- 雨や湿気の多い日に使用したあとは、しっかり陰干ししてカビや臭いを防ぐ
- 靴の履き口やマジックテープ部分に汚れやゴミが溜まらないようにこまめに掃除する
こうした小さなケアの積み重ねが、足の安全と快適さにつながります。
介護シューズがもたらす安心と自立のサポート
介護シューズは、単なる靴ではありません。「自分の足で歩く」という自立を支える大切なツールです。
歩行が安定すれば、外出やリハビリへの意欲も高まり、生活の質(QOL)を向上させる効果も期待できます。
アシックスの介護シューズは、長年の研究から生まれた機能性と信頼の品質で、多くの高齢者や介護施設に選ばれています。自分に合った一足を見つけることで、毎日の生活がもっと安心で、もっと快適になるはずです。
アシックスの介護シューズで、快適な毎日を
「歩くこと」は健康を維持するうえで欠かせない習慣です。足元が安定すれば、外出も楽しみやすくなり、気持ちも前向きになります。
アシックスの介護シューズは、高齢者の身体に寄り添いながら、安全性と履き心地を両立した信頼のシリーズです。ライフウォーカー(LIFEWALKER)やケアウォーカー(CAREWALKER)、ナースウォーカー(NURSEWALKER)など、多彩なモデルの中から、自分にぴったりの一足を見つけてください。
毎日の「歩く」が少しでも楽しく、安心になるように――。その第一歩を、アシックスの介護シューズから始めてみましょう。


