ランニングを楽しむうえで、「足に合うシューズを選ぶこと」は何より大切です。特に足幅が広い方にとっては、通常のランニングシューズでは窮屈に感じることが多く、「前足部が当たる」「指先が痛くなる」などの悩みを抱えがちです。そんなときに頼りになるのが、アシックスのワイド(幅広)対応モデル。この記事では、アシックスが展開する4E対応のワイドランニングシューズを中心に、それぞれの特徴やおすすめポイントをわかりやすく紹介します。
幅広の足に「ワイドシューズ」が欠かせない理由
足の形は人それぞれ。標準的な「2E」幅のシューズが合わない人も少なくありません。特に日本人は欧米人に比べて足の甲が高く、前足部が広めの傾向があるため、ワイドタイプのシューズを選ぶことで快適性が大きく向上します。
ワイドモデルのメリットは以下の通りです。
- つま先や足の横側への圧迫が少ない
- 長時間走っても足が痛くなりにくい
- 足の自然な広がりを妨げず安定感がある
- マメやタコの発生を防ぎやすい
つまり、ただ「幅広」というだけでなく、足全体に余裕が生まれることで、フォームの崩れや疲労の蓄積を防げるのです。アシックスはこの点を重視し、幅だけでなく足囲・甲の高さなどを考慮した設計を行っています。
アシックスの「ワイド対応」ラインナップとは
アシックスのランニングシューズには、標準幅(レギュラー)だけでなく、「ワイド(2E)」「エクストラワイド(4E)」の展開が用意されているモデルが多数あります。これにより、幅広足や甲高タイプの人でも、最適なフィット感を得られます。
ワイドモデルでは、単にアッパーを広げただけでなく、足の動きに合わせてしなやかに伸びるメッシュ素材や、広がりをサポートする構造が取り入れられています。さらに、ミッドソールの安定性も調整され、幅広の足でもブレを抑えるように設計されています。
GT-2000 14 EXTRA WIDE:安定性とクッション性のバランスモデル
アシックスの定番ランニングシューズ「GT-2000」シリーズには、4E相当のワイドモデルが存在します。
GT-2000 14 EXTRA WIDEは、足幅の広いランナーでも自然にフィットするよう作られた安定系シューズです。
特徴は以下の通りです。
- FF BLAST™ PLUSクッションで柔らかく反発力のある走り
- LITETRUSS™構造により横ブレを防止
- 通気性に優れたエンジニアードメッシュアッパー
ワイドでありながらしっかりホールドする設計のため、「安定性も欲しいけど締め付けはイヤ」というランナーに最適です。日常のジョギングからフルマラソンまで幅広く使える万能モデルといえます。
GEL-CONTEND 9 EXTRA WIDE:コスパ抜群のエントリーモデル
GEL-CONTENDシリーズは、初心者ランナーやウォーキングにも人気のエントリーモデル。そのワイド仕様であるGEL-CONTEND 9 EXTRA WIDEは、柔軟な履き心地と優しいクッション性が魅力です。
- GELテクノロジー搭載で衝撃を吸収
- 幅広設計で長時間履いても快適
- 軽いジョグや通勤ウォーキングにも使える汎用性
価格も手ごろで、「まずはワイドタイプのアシックスシューズを試してみたい」という方にぴったり。軽めのランや日常使いにも最適な一足です。
JOLT 5 EXTRA WIDE:初めてのワイドランニングシューズにおすすめ
アシックスの人気シリーズJOLTは、価格以上の快適性と信頼感で支持されています。JOLT 5 EXTRA WIDEはその名の通り、足幅が広めのランナー向けに設計されたモデルです。
- クッション性と安定性を両立したベーシックモデル
- 柔らかいメッシュアッパーで足の締め付けを軽減
- かかと部分の補強により耐久性を確保
ウォーキングや軽いランニング、通勤・通学用スニーカーとしても人気。特に「幅広で痛くない」「コスパが良い」と口コミ評価も高い一足です。
GEL-KAYANO 31 WIDE:長距離派におすすめのハイエンドモデル
GEL-KAYANOシリーズは、アシックスを代表する高機能ランニングシューズ。最新モデル「GEL-KAYANO 31」には、WIDE(2E)仕様があり、長距離を安定して走りたいランナーに向けた一足です。
- FF BLAST™ PLUS ECO採用で、反発性と環境性能を両立
- PureGEL™テクノロジーでソフトな着地感
- ミッドソール構造によりオーバープロネーションを防ぐ
足幅の広いランナーでも自然なホールド感を得られ、膝や足首への負担を軽減してくれます。長距離トレーニングやフルマラソン完走を目指す人に最適です。
ワイドモデルの選び方のポイント
ワイドランニングシューズを選ぶときは、次の3つを意識すると失敗しにくくなります。
- 足の幅と足囲を測る
「自分は幅広かも」と感じても、実際に計測してみると意外と標準幅の人もいます。アシックス直営店や大型スポーツ店では無料で足型測定を行っているので、まずはデータを取るのがおすすめです。 - 用途に合わせる
短距離中心なのか、ジョギング・ウォーキング兼用なのかによって最適なモデルは異なります。軽めならJOLT、安定性重視ならGT-2000、長距離派ならGEL-KAYANOという具合に、目的に応じて選びましょう。 - 試着時のフィット感を確認
ワイドモデルでも「ゆるい」と感じる場合は注意。踵や中足部が安定しないと、靴の中で足が動いて摩擦が起きることもあります。紐の締め具合やインソールの厚みで微調整を行うのも効果的です。
ワイドシューズを履くときの注意点
ワイドモデルは快適さが魅力ですが、サイズ選びを誤ると逆効果になることもあります。
- 幅が広すぎると足がズレて安定感が失われる
- 締め付けが緩いとシューズ内で足が動き、疲れやすくなる
- 逆に狭い靴を選ぶと、足先が圧迫されてマメや変形の原因に
正しいサイズとワイズを選び、シューレースで適度にフィットさせることがポイントです。また、靴下も厚さや素材によってフィット感が変わるため、実際に走るときと同じソックスで試着すると安心です。
4E対応アシックスシューズの選択肢は年々拡大中
ここ数年、アシックスは幅広ユーザーへの対応を強化しています。GT-2000 14 EXTRA WIDE、JOLT 5 EXTRA WIDE、GEL-CONTEND 9 EXTRA WIDE、GEL-KAYANO 31 WIDEなど、主要ラインナップのほとんどにワイド版が追加されており、4Eクラスの「EXTRA WIDE」まで選べるモデルも増えています。
この動きの背景には、「快適に長く走りたい」という市民ランナーの増加があります。シューズの選択肢が広がることで、これまで「足に合う靴がない」と感じていたランナーも、より自然なフォームで走れるようになってきました。
アシックスのワイドランニングシューズで、もっと快適な走りを
足に合ったシューズを選ぶことは、ランニングの楽しさと継続性に直結します。特に足幅が広めの人にとって、ワイドランニングシューズは「快適に走るための必需品」といっても過言ではありません。
アシックスのワイドモデルは、単なる“幅広版”ではなく、走行安定性やクッション性をしっかりと考慮した設計が施されています。GT-2000 14 EXTRA WIDE、GEL-CONTEND 9 EXTRA WIDE、JOLT 5 EXTRA WIDEなど、それぞれの目的やレベルに合わせて選べば、あなたのランニングライフは格段に快適になるはずです。
「足幅が合わなくて靴を諦めていた」という人も、ぜひアシックスのワイドランニングシューズを試してみてください。きっと、自分の足に“しっくりくる”一足に出会えるはずです。


