赤ちゃんが初めて履く靴——それは、成長の第一歩を支える大切なアイテムです。この記事では、アシックスのファーストシューズとして人気の「スクスク(SUKU2)」シリーズについて、特徴や選び方のポイントを詳しく紹介します。実際に多くのパパ・ママから支持されている理由もあわせて見ていきましょう。
「スクスク(SUKU2)」ってどんなシリーズ?
アシックスのスクスクシリーズは、赤ちゃんからキッズまでの「足の成長段階」に合わせて開発された子ども靴ブランドです。特にファーストシューズラインは、赤ちゃんが「よちよち歩き」を始めた頃に最適な構造になっています。
赤ちゃんの足はまだ柔らかく、骨も形成途中。そのため、大人用の靴を小さくしただけのデザインではサポートしきれません。スクスクでは、足の動きや筋肉の発達を妨げず、自然な歩行を促す設計がなされています。
たとえば、つま先を巻き上げてつまずきを防ぐ形状や、足首を安定させるミドルカット設計など、アシックスが長年培ってきたスポーツシューズ開発のノウハウが細部にまで生かされています。
ファーストシューズに求められる要素と「スクスク」の設計
ファーストシューズは、単に「かわいい靴」ではなく、赤ちゃんの発達を支える機能性が欠かせません。スクスクのファーストシューズには、次のような特徴があります。
- つまずきにくい設計
つま先が少し反り上がっており、地面との引っかかりを防ぎます。歩きはじめの赤ちゃんは足を高く上げにくいため、この形が転倒防止に役立ちます。 - 柔らかく屈曲するソール
地面を足裏でつかむ感覚を妨げず、裸足のような自然な歩行をサポート。硬すぎない素材で、足指の動きもスムーズです。 - 足首をしっかり支えるカット構造
よちよち歩きの時期はまだバランスが不安定。ミドルカットタイプのモデルなら足首を優しく固定し、安定した歩行を助けてくれます。 - 軽量で通気性の良い素材
赤ちゃんは汗をかきやすいので、メッシュ素材や通気性のあるインナーを採用。蒸れにくく、快適に履けます。 - マジックテープで簡単フィット
大きく開く履き口と2本ベルトで、脱ぎ履きがしやすく、足の甲にもフィット。動きやすさとホールド感を両立しています。
これらの工夫が、歩行練習期の不安定な足を優しく支え、転倒や靴ずれのリスクを減らしてくれます。
人気モデルとそれぞれの特徴
スクスクシリーズのファーストシューズには、いくつかの定番モデルがあります。用途や好みに合わせて選べるのも魅力です。
- アミュレファースト SL
人工皮革を使用し、汚れにくく耐久性の高いタイプ。公園やお出かけなど屋外メインで使いたい方におすすめです。 - アミュレファースト MS
通気性に優れたメッシュタイプ。室内や夏場の使用にぴったりで、軽量さが魅力です。 - コンフィFIRST MC
柔らかい素材で足首までしっかり支えるタイプ。歩きはじめ初期のサポートに特化しています。
サイズ展開はおおむね 11.5cm〜13.5cmほど。1歳前後の赤ちゃんの足に合わせたラインアップです。
サイズの選び方と注意点
ファーストシューズを選ぶときにもっとも迷いやすいのが「サイズ選び」。スクスクを含むアシックスの子ども靴は、やや小さめのつくりといわれています。
選び方の基本は以下の通りです。
- 足長+0.5cmを目安に選ぶ
スクスクの多くのモデルは、すでに「捨て寸(つま先の余裕)」が0.5cm含まれた設計。実際の足の長さに対して0.5〜1.0cmほどのゆとりをもたせるのが理想です。 - 足囲(ワイズ)も確認する
赤ちゃんによって足幅や甲の高さが異なります。スクスクには「標準」「ナロー」「ワイド」などの幅展開があるので、足型に合ったタイプを選びましょう。 - 試し履きができるなら必ず行う
可能であれば実店舗で試着を。つま先に余裕があり、かかとが浮かず、マジックベルトでしっかりホールドできることを確認しましょう。
ネットで購入する場合は、公式サイトや販売店のサイズガイドを参考にするのがおすすめです。
他ブランドとの違いとスクスクを選ぶ理由
ベビーシューズには、ニューバランスやイフミーなど人気ブランドも多くあります。その中でアシックスのスクスクが選ばれる理由は、やはり「日本人の子どもの足型に合いやすい」こと。
日本の子どもは欧米の子どもよりも甲が高く、足幅が広い傾向があります。スクスクはこうした特徴を踏まえた設計で、かかと部分が安定し、足全体を包み込むようなフィット感があります。
また、スポーツブランドならではの歩行データ分析に基づいた機能設計も強みです。つま先の丸み、ソールの屈曲位置、かかとのホールドなど、すべてが「自然に正しい歩き方を身につけるため」のバランスに調整されています。
おしゃれさよりも、足の健康や発育を優先したい家庭には特におすすめです。
スクスクを選ぶときのチェックポイント
購入前に次の点を意識すると、より満足度の高い一足を選べます。
- つま先に5〜10mmの余裕があるか
- 足首やかかとがしっかり安定しているか
- マジックテープで簡単に着脱できるか
- 靴底が柔らかく、自然に曲がるか
- 室内メインか屋外メインかを決めて素材を選ぶ
また、季節によって素材を変えるのもポイントです。春夏は通気性のよいメッシュタイプ、秋冬は防汚性の高い人工皮革タイプが快適です。
注意したい点と選び方のコツ
スクスクは全体的に細めのつくりなので、幅広・甲高の赤ちゃんにはややきつく感じる場合があります。そんなときは「ワイドタイプ」や、次サイズを検討してみましょう。
また、子どもの足は数か月で大きくなります。おおよそ3〜4か月に一度はサイズを測り直し、成長に合わせて靴を更新することが大切です。
ファーストシューズを長く履かせすぎると、つま先の圧迫で足指の変形を招くこともあるため、成長を感じたら早めにサイズアップを検討しましょう。
ファーストシューズが果たす「足育」の役割
赤ちゃんの足は生後1年ほどで急速に発達します。歩行バランスを取るための筋肉が育ち、骨格が形成されていく大切な時期です。
この時期に合わない靴を履くと、足指の動きが制限されたり、正しい重心移動が身につかないことがあります。スクスクはこうした「足育(あしいく)」の観点から、発達段階ごとのサポートを意識した設計になっているのが特徴です。
“初めての一歩”を支える靴として、安心感と機能性を兼ね備えているのがスクスクシリーズの魅力といえるでしょう。
アシックスのファーストシューズ「スクスク」シリーズの特徴と選び方ガイド
アシックスの「スクスク」シリーズは、赤ちゃんが安心して歩き始められるように設計されたファーストシューズです。
つま先の巻き上げ、柔らかいソール、足首のサポート、そして脱ぎ履きのしやすさ。どの機能も「小さな足の発育を守る」という一貫した目的のもとに作られています。
初めての靴選びは、迷うほどに慎重になってしまうもの。でも、足の健康と歩きやすさを考えるなら、スクスクシリーズは間違いのない選択肢のひとつです。
赤ちゃんの小さな足が、安心して未来へ一歩を踏み出せるように——アシックスのファーストシューズ「スクスク」で、その瞬間を支えてあげましょう。


