靴を買うときに「アシックスとニューバランス、どっちのサイズを選べばいい?」と迷った経験がある人は多いと思います。どちらも人気ブランドですが、実は“サイズ感の傾向”が大きく異なります。同じ26.5cmでも、履いたときのフィット感がまったく違うこともあるんです。
今回は、アシックスとニューバランスのサイズ感を徹底比較しながら、失敗しない選び方やフィッティングのコツをわかりやすく紹介していきます。
アシックスのサイズ感は「ホールド重視」
アシックスの靴は、足の動きを安定させることを重視した設計が特徴です。
特にかかとから中足部にかけてのホールドが強く、足を包み込むような感覚があります。ランニングシューズを中心に開発されていることもあり、走行時のブレを抑え、しっかりと足を支えるよう作られています。
そのため、履きはじめは「少しタイト」「小さめに感じる」と感じる人が多い傾向です。
ただ、数日履いているうちに足に馴染み、ピタッと吸い付くような安定感が得られるのがアシックスの魅力でもあります。
特に「足が細め」「甲が低め」「かかとが小さい」といった足型の人にフィットしやすく、長時間歩いてもブレにくい点が評価されています。
ニューバランスのサイズ感は「ゆとり重視」
一方のニューバランスは、前足部(つま先から甲にかけて)のゆとりがある設計が多く、全体的にリラックス感のある履き心地が特徴です。
幅広・甲高の日本人にも合いやすいよう、ワイズ(靴幅)展開が豊富に用意されているのも大きな強みです。
たとえば「D」「2E」「4E」といった複数のワイズがあり、同じ26.5cmでも幅の広さを選べるのがニューバランスの魅力。
足に圧迫感を感じやすい人や、ゆったりと履きたい人に人気があります。
また、カジュアルスニーカーとしてのデザイン性も高く、日常使いではアシックスより柔らかく感じることが多いです。
その分、走るときのホールド性はアシックスに劣る場合もあり、使用目的で選ぶのがポイントです。
同じサイズでも違う!アシックスとニューバランスの実寸差
「同じ26.0cmなのに、アシックスはキツくてニューバランスはちょうどいい」という声が多く聞かれます。
この違いは、ブランドごとの“靴内部の長さ”や“足囲(ワイズ)設定”の違いから生まれています。
たとえば、子ども用モデルの比較では、アシックスの16.0cmが実際のインソール長16.5cm、ニューバランスでは17.0cmだったというデータもあります。
つまり、表記上は同じサイズでも、靴の内寸には0.5cmほど差がある場合があるのです。
大人用でも同様に、ニューバランスはやや余裕があり、アシックスはジャストフィット寄り。
「ニューバランスの26.5cmを履いている人が、アシックスを買うなら27.0cmに上げる」といった選び方がちょうど良いケースも少なくありません。
足型によって合うブランドが違う
靴選びで大切なのは、「自分の足の特徴を知ること」です。
長さだけでなく、幅や甲の高さ、かかとの形まで人によって異なります。
アシックスは、足幅が狭く甲が低い人に合いやすく、かかとのホールドがしっかりしているのでブレにくい。
一方、ニューバランスは足幅が広く甲が高い人でもストレスを感じにくく、ゆったり履きたい人に向いています。
もし自分の足型が分からない場合は、シューズショップで「足長・足囲・甲の高さ」を測ってもらうのがおすすめです。
近年はスマートフォンアプリやフットスキャンなどで手軽に計測できるサービスも増えているので、通販で購入する前に確認しておくと失敗が減ります。
使用目的で選ぶのも大切
アシックスとニューバランスは、靴作りの方向性がそもそも異なります。
どちらが良い・悪いというより、「どんな用途で履くか」で選ぶのが正解です。
- ランニングやウォーキング重視:アシックス
→ホールド性が高く、ブレずに走れる。足の動きを支えてくれる安定感が強み。 - 通勤や街歩き、普段使い:ニューバランス
→長時間歩いても締め付け感が少なく、クッション性が柔らかいモデルが多い。 - 幅広・甲高の足:ニューバランス
→ワイズ展開が豊富で、足に合わせて選べる。 - 細身・甲低の足:アシックス
→フィット感が高く、足の一体感を求める人に向いている。
このように、同じサイズ表記でも「用途と足型」によって選ぶべきブランドは変わります。
試着時に確認したいフィッティングのコツ
サイズを選ぶときは、数字だけでなく実際の履き心地を確かめることが大切です。
以下のポイントを意識して試し履きをしてみてください。
- かかとをしっかり合わせる
靴の奥までかかとを入れ、軽くトントンして密着させます。 - つま先の余裕を確認
立った状態で、つま先に5〜10mmほど余裕があるかをチェックします。 - 甲や横幅の圧迫感
締め付けすぎず、ゆるすぎず。歩いてみて指が自由に動くかを確かめましょう。 - かかと浮きの有無
歩行時にかかとが浮く場合はサイズが大きいか、靴紐を調整する必要があります。 - 靴紐でフィット感を微調整
アシックスはヒールロック結び(かかとを固定する結び方)が有効。ニューバランスは、少しゆるめに通して快適さを優先してもOKです。
通販で購入する場合は、返品交換が可能なショップを選び、サイズ違いを試すのもおすすめです。
モデルによってもサイズ感が変わる
同じブランドでも、モデルが変わるとサイズ感が異なることがあります。
アシックスでは「ゲルカヤノ」や「ノヴァブラスト」など、用途やサポート性によってフィット感が違います。
ニューバランスでも「990」シリーズはゆったりめ、「327」や「574」はタイトめなど、デザインで変化します。
そのため、「以前と同じサイズだから大丈夫」と思い込まず、モデルごとのレビューや公式サイズガイドをチェックしましょう。
素材の違い(メッシュ・レザーなど)でもフィット感が変わる点にも注意です。
失敗しないためのサイズ選びまとめ
- アシックスはやや小さめ・タイトフィット。ホールド重視。
- ニューバランスはやや大きめ・ゆとりある設計。幅広対応。
- 同じサイズ表記でも実寸が異なる。インソール長を確認する。
- 自分の足長・足囲・甲高を知ることで、最適なサイズが分かる。
- 使用目的(走る・歩く・通勤など)によって最適ブランドは変わる。
- 試着または返品可能な通販を利用して比較する。
靴選びは「数字」よりも「足との相性」が何より大切です。
見た目が同じでも、ブランドによって設計思想やサイズの基準が異なるため、必ず試して確かめるのがベストです。
アシックスとニューバランスのサイズ感を理解して、自分にぴったりの一足を選ぼう
アシックスとニューバランスのどちらが自分に合うかは、足型や履き方によって変わります。
細身でしっかりフィットさせたいならアシックス、ゆったり快適に履きたいならニューバランス。
それぞれの特徴を理解して選べば、長時間歩いても疲れにくく、自分の足に合った最高の一足に出会えます。
もし今、「どちらのサイズにしようか」と迷っているなら、まずは自分の足を測り、両方を試すこと。
サイズ感の違いを体感することで、自分のベストサイズが見えてきます。
アシックスとニューバランスのサイズ感を理解して、もう「靴選びで失敗した」と感じることのない、快適な毎日を手に入れましょう。


